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Memory 〜青春の光〜

1 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/02/26(月) 00:52
何となく復興。

54 名前:名無し読者 投稿日:2001/03/12(月) 07:01
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

55 名前:あぼーん 投稿日:あぼーん
あぼーん

56 名前:あぼーん 投稿日:2001/03/13(火) 07:20
明るく比較的清潔感を感じさせる部屋だったが、
共通項は生活感に全く欠ける感じ、究極の機能美と言うべき様相だった。

目線だけを動かして二度部屋の中の面々を確認し、
中澤裕子は自分自身にしか判らない程小さく一つため息をついた。

なっちゃん、圭織、圭坊、後藤… だけか… 矢口は…
石川達は居ないの…

足りない顔が、この部屋に奇妙にポッカリと穴が空いた感じを演出していた。

寂寥感に浸る裕子の表層を、浮ついた声は淡々と流れ、
壁に写る粗末な映像が素っ頓狂な茶番劇を続けていた。

「…ゲームでのお前等の目的は、このクリスタルを集めること…」
「…幾つあるとかは言えねーけど、制限時間内に一番多く集めたヤツが勝ち…」
「…特設ステージは大して広くねーから、すぐ見つかる…」

何時の間にか能書きは終わり、
重厚そうな出口が似つかわしくない安っぽい音を立てて開いた時、
裕子は機械的に歩みだしていた。

後に4人分の足音が続いた。

57 名前:あぼーん 投稿日:2001/03/13(火) 07:22
電話番号でも書いたのか

58 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/13(火) 08:12
あげ

59 名前:高山 投稿日:2001/03/13(火) 15:23
†††††††††††††††††††††††††終了††††††††††††††††††††††††† 

60 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/14(水) 00:10
何処までも、何処までも漆黒の闇の中を落ちてゆく感覚。
息苦しいほどの旧落下ではないが、
かと言ってその場に浮かんでいるような感覚では無い。
人体構造上の限界まで四肢を伸ばしても、無論触れるものの無い闇である。
市井紗耶香は、落下するだけだった。

何時間か、いや或いはコンマ何秒後だったのだろうか、
紗耶香は眼前に巨大な水面が見えた時、
ただ呆然とそれを眺め、それに高速移動していった。

それに向かうことには何の懸念も無かった。
むしろこの暗闇に突然ポッカリと詐術の様に浮かび上がった
相当量の水?のサービス精神に半ば感心していた。

程なくそれに叩きつけられた。


61 名前:名無し読者 投稿日:2001/03/14(水) 01:50
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

62 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/15(木) 23:04
あげ

63 名前:?? 投稿日:2001/03/15(木) 23:11
??

64 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/18(日) 00:16
保全あげ

65 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/18(日) 23:08
それは想像してた光景とは全く異なっていた。
自然が一杯、一面樹木、文字通り森の中だったのだ。

念押しするように振り返った中澤裕子の目に映ったのは、
硬く閉ざされた扉と、窓一つ無い古ぼけた巨大なコンクリートの建物だった。
建物の際はビッシリと植物に密着され、辛うじて木々の隙間から見える限りでは、
左右方向には数メートルのコンクリート壁が続いており、
明らかによじ登れる高さではない様だった。

茂みに分け入っていくよりも、目の前にある森の奥へと続く小道を進む方が、
賢明だと思わざるを得なかった。
そこに演出者の悪意が敷き詰められていることは自明であろうが、
それでも、ここに立ち止まっている方が演出者の意に背くことになるだろう。

進むしかないのだ。

やがて、ゆっくりと、重々しい歩を進め始めた一行から、
後藤真希が遅れ始め、歩みを止めるまで20メートルも要さなかった。



66 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/18(日) 23:29
― 後藤、どうしたの? ―

振り向いて、最初に声をかけたのは保田圭だった。
飯田圭織は俯いて押し黙ったままであり、
安倍なつみは、何か言いたいのか若干口を動かしかけた。

裕子は一同の様子を、横目で確認した後に、
口を開きかけたのだが躊躇していた。

確かにゲームだとは言われた。
でも、あからさまに危険そうなこの状況で、
どうしてこの子は、勝手な行動を取ろうとするのだろう…
いつもいつも…
そう、いつもいつも…
どうしてこの子は…

激し始めた裕子のその気勢を削ぐかのように、
押し黙っていた後藤が、ポツリと言った。

― 先に行ってて良いよ。―


67 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/19(月) 00:51
額の真中に落ちた一滴の雫が、眉間から頬を伝い首筋を流れていった。

…冷っ…

意に染まぬ突然の覚醒時に反射的に身を起こした市井紗耶香は、
盛大に露を満載した葉の中に顔を突っ込むこととなった。

目の前に盛大に垂れ下がる葉を払いのけ、
自らの全器官に覚醒を促しながら、紗耶香は状況の認識に努めた。

… …どうして、こんな所に居るんだろう。
って全然解らない… 収録中に… スタジオで…
… 要するに… 眠らされて運ばれてきた訳だ…

どう考えても、まともな状況だとは思えなかった。
兎にも角にも、打開策を考えようとした紗耶香は、ある事に思い立って、
そのピチッとフィットしたジーンズのポケットに手を伸ばした。

― 在った。―


68 名前:名無し読者 投稿日:2001/03/19(月) 07:06
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

69 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/20(火) 01:56
保全君

70 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/21(水) 00:19
携帯電話だ。
外部かメンバーの誰かに連絡を取る事さえ出来れば、
状況は今より遥かにマシになる筈…

っと、愛用の携帯の液晶画面を覗き込んだ紗耶香は、
すぐに目を伏せて、軽く溜息をついた。

― 圏外 ―

まあ、ひょっとしたらと言う思いはあったが、
現実にそれを提示させられると、否が応でも不安をかきたてられた。
スタジオに居たのが昨日の夕方であるから、
それからおよそ一日弱が経過している事になる。

屋外であるにもかかわらず、電波の届いている気配は全く無いのだ。
一体ここは何処なのだろう… 何処に連れてこられたのだろうか…

幸いというべきか幾らも無い場所に、
登ることの出来そうな岩山が在るのが解った。
場所の確認と高いところに行けば電波が入るかもしれないという思いから、
立ち上がった紗耶香は、足早にそれへ向かった。

日時を確認したことで若干の空腹感を感じ始めていた。


71 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/21(水) 01:46
一行が森の陰に消えた後に、後藤真希は方向を転じた。

やばい事は十分過ぎるほど解ってるよ…
正直言って結局誰も残ってくれなかったことは寂しいけれど、
それはそれと割り切るしかないってことか…

軽く小鼻を鳴らした後に、
真希は今出て来たばかりの建物を慎重に確認し始めた。
普段の姿からは想像出来ないほど緻密に
かなりの時間をかけて出口周辺を確認していた。

…削ろうにも削れないし、妙に硬い感じがする…
どうも、これは古い建物っぽく見せかけてる新しい建物だね…

しばらく口をすぼめて考え込んだ後に
真希は建物に沿うように茂みの中に分け入っていった。


72 名前:名無し読者 投稿日:2001/03/21(水) 11:37
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

73 名前:e106226.ap.plala.or.jpさん 投稿日:2001/03/21(水) 20:31
娘。小説総合スレッドってなに?

74 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/22(木) 00:39
道無き道と言うほどではないのだが、
非常に歩きにくいことは確かだった。
足元は泥濘気味であり、生い茂る雑草 ― と言わず
森全体が不快な湿り気を帯びていた。
気力を振り絞り一歩進む度に、体力が鉋で削り取られていく様だった。

その奇妙な人?に、石黒彩が気がついたのは
岩山の周りを3分の1程まわった頃だった。

最初は遠目なのでそれ程はっきりと解った訳ではないが、
明らかに奇妙な光景だった。
彼女等は足元のダサい長靴以外、全身普通の衣装であるにもかかわらず、
頭部のみ銀色のフルフェイスヘルメットで覆われていたのだ。
さらにその二人の手には明らかに銃?と思われる武器が鈍い光を発していた。

…何よあれは? 宇宙人のコスプレ?…

双方の距離が近づくにつれて、はっきりとその様態が見えてきた。
と同時に、彩は緊張していた肩の力を一気に抜いた。

何のことは無い、それは石川梨華と吉澤ひとみだったのだ。
黒い半透明のフェイスガードの下の顔は見えないが間違いない。
その服装と言い、体型と言い、
幾ら付き合いの浅い彩でも見間違え様が無い位はっきりと
その二人を形作っていた。

彩は軽く二人に声を投げかけた。


75 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/22(木) 00:40
「ひとみちゃん、何かモンスターは見える?」
「うんにゃ全然。しかしさあ、この画面、何と言うか凄いよね。」
「うん。何か解らないけど、メーターみたいなのが一杯在るね。」
「貴さん達も、もう少しちゃんと説明してくれれば良いのに…」
「うん。でも、その方が面白いと思うから…」
「ははは、梨華ちゃんらしいコメントだね…」

石川梨華は他愛無い言葉を、右側を歩く吉澤ひとみと交わしていた。
そのヘルメットのフェイスガードの部分は閉じた状態であるが、
内側には若干セピアっぽい色彩ながらも外の光景がハッキリと映し出され、
そこに重なる様に様々な計器?が映し出されていた。
どういう仕組みなのか梨華には、全く理解出来なかったが、
特に不快感とか閉塞感は感じなかった。

気の利いた事に隣を歩く吉澤の顔の部分は
まるでフェイスガードが無いかのように
ハッキリと映る様に出来ていたし、
会話も特に意識すること無く
喋れば伝わるし、吉澤の言葉も違和感無く聞こえていた。

出発してからどれほども歩いたのだろうか、
殆ど時間が経った気もしなかったが、
吉澤が突然ポツリと言った。

「ねえねえ、梨華ちゃん、あれがモンスターじゃない?」


76 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/22(木) 00:41
なるほど、言われてみれば前方の木々 ― 楡か何か ― の間から、
白熊の様な姿がチラチラと見えている。

「あ、この左側のヤツがレーダーじゃない?丸付いてるし。」

吉澤の言う様に、左側の端にある同心円状の計器はレーダーらしかった。
良くTVゲームとかで在るように真中の△が自分の位置で、
前方少し右手にある○がモンスターを示しているようだった。
確かに実際の白熊?の位置と合致している。
白熊までの距離が30mぐらいだから一つの円が
10mを示しているようだった。

いよいよゲームの開始なのだ。
梨華はモデル銃?を握った手に若干力を込めた。
少し汗ばんでいたが、それは心地よい緊張感だった。

若干、銃を持ち上げると画面の中に二つの□が現れた。
動きからみて、一つは自分の銃の照準らしく、
もう一つはターゲット上に固定されていて、
そのすぐ上に「SHOOT!」と表示されていた。

「いくよ!ひとみちゃん。絶対負けないからね。」

梨華は高々と戦闘開始を宣言した。


77 名前:名無し読者 投稿日:2001/03/22(木) 06:58
>>73
こちらです。
http://natto.2ch.net/test/read.cgi?bbs=morning&key=974014022&ls=50

娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

78 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/22(木) 07:48
ageてみる

79 名前: 投稿日:2001/03/23(金) 00:54


80 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/23(金) 08:13
猫吉澤age

81 名前:e106145.ap.plala.or.jpさん 投稿日:2001/03/23(金) 22:14
>>77
ありがとうございます。
本当にありがとうございます。いままで気がついていませんでした。

82 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/24(土) 15:09
あげ!

83 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/25(日) 02:49
石川梨華と吉澤ひとみの銃から放たれる光弾が、
石黒彩の周りの己の胴ぐらいある太さの枝を
次々といとも容易く粉砕するのを見て初めて現実の危機感を認識できた。

福田明日香は迷っていた。

明日香の目の前には ―と言っても10m程度の距離はあるが―
石川と吉澤の二人の背中が見えていた。
明日香は、二人のその風体から、確たる根拠は無かったけれども
敢えて一旦無言でやりすごしたのだ。
目を覚ましてすぐに状況がまともでないことは想像出来た。
信頼できる娘以外はシカトしようと決めたばかりだったのだ…

この状況を見るに、どう見ても冗談で済まされる様子ではない。
放っておけば石黒の人生は遠からず幕をおろす事になるだろう。

…どうする? …って出て行くしかないよね。
二人居ても距離を詰めて引き倒せば何とかなる。
 …なる。 …なるよ。 …なってよ。
…はは。結局、私って根が甘ちゃんなんだよね。
…出て行かない方が多分賢いのだろうけれど…
…もう一回… に会って、ゆっくり話をしたかったな…

小さく一つ息を吐いて、唇を硬く結んだ明日香は、
老木の陰を飛び出ると一直線に二人に向かって走り出した。

銃とヘルメットを奪いさえすれば…


84 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/26(月) 00:11
ageます

85 名前:モー娘より 投稿日:2001/03/26(月) 00:34
石橋が消える

86 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/27(火) 00:17
この岩の上が頂上かな…

斜面にもたれかかるように身体を預けながら、
市井紗耶香は再びポケットから携帯電話を取り出した。

―圏外―
…くっ、駄目かな。

誰も居る訳ではない。落胆の色を隠す必要も無いので、
盛大に溜息をついて、再び岩登りに移ろうと身体を捻った時だった。
紗耶香の耳に、押し潰されたエネルギーが
弾ける様な禍々しい音が次々と飛び込んできた。

携帯を取り落としそうになりながらも、
上半身の力で身体を最上部の岩の上まで引っ張り上げた
紗耶香の目にはその光景はとてもリアルなものとは思えなかった。

眼下 ―思ったよりも、反対側は急斜面だった。― には、
頭部を銀鈍色のヘルメットで覆われた二人。
その二人の乱射に晒されている者、その二人の背後から飛び出した者…
たちの悪い茶番劇が丁度クライマックスを迎えているところだったのだ。

…あれって… 明日香と彩だよね?


87 名前:名無し読者 投稿日:2001/03/27(火) 07:09
>>81
どういたしまして。

娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

88 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/28(水) 00:49
保全

89 名前:aaaa 投稿日:2001/03/28(水) 00:59
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REMOTE_ADDR = 211.127.101.231
HTTP_USER_AGENT = Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)

該当者は保田です。

90 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/28(水) 23:45
あげ

91 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/28(水) 23:47
>>89
で何が言いたいの?

92 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/30(金) 01:03
保全

93 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/31(土) 00:51
age~

94 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/03/31(土) 22:59
まだ?

95 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/01(日) 21:25
10発も撃つと隣の石川梨華も、そして自分も
徐々にコツを掴んできたようだった。
撃った瞬間の若干の反動で、弾道が上に逸れるのだ。
二人とも、グリップを握る手に力を入れて、
気持ち抑え目に撃つ様にすれば良いと言うことを理解してきていた。

それから数発程度無駄にした後、
石川の放った弾が背を向けて逃げようとした白熊に
続けざまに2、3発吸い込まれるようにヒットした。

白熊の頭上に「800」と表示されたのを見て、
ひとみが軽く舌打ちした時だった。
突然モニタのレーダーの部分の後ろ側に反応があり、
と同時に画面の右上が分割され、
猪?の様なモンスターが突進してくる様が映し出された。

(…?そっか、後ろか! よっしゃいただき!)

ひとみは振り向き様乱射した。


96 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/01(日) 23:31
あと5、6歩… 手を伸ばせばその背中に届かんばかりの所で、
ソイツは突然振り向き様に撃った。

もんどりうった福田明日香の身体を、
続け様に何発ものエネルギーの塊が蹂躙した。
その力で明日香の小さな身体が踊るように宙を待った。

(…あぁ、やっぱり… 失敗したか…
 …何で、あんなにドンピシャで… 死角は無いのアイツら…
 …ゴメン、ゴメンね 石黒さん… 彩っぺ…)

視線の遥か先で同じ様に崩れ落ちつつある石黒彩に向かって、
明日香は決して届くことは無いその手を伸ばした。
それが最後の生命の炎だったことを
結局明日香自身認識することは適わなかった。
次の一撃が明日香の思考源を粉砕したのだ。


97 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/01(日) 23:34
白熊をしとめて、梨華が小さくガッツポーズをした時だった。
唐突にレーダーに反応があり画面が分割された。
しかも、そのウィンドゥ上部には小さく「Danger!」と表示されていた。

喜んでいたのが一瞬の遅滞に繋がったのだろう。
梨華が振り返った時には、
一足先に振り返った吉澤によってしとめられた猪?が宙を待っていた。
その頭の上には「1200」と表示されており、
もどかしい位ゆっくりと落下して地面に落ちると、
2、3度点滅した後に、跡形も無く消滅した。

戦闘が終わっても、さすがに梨華は若干の興奮を隠し切れなかった。
上ずった声で、頭を吉澤の方に向けて矢継ぎ早に口を開いた。

「ねえねえ、ひとみちゃん。すっご〜いリアルだね。このゲーム。」
「後ろからも来るなんて吃驚したよ。マジ。」
「何で、ひとみちゃんの方が点が高いのかなあ?」
「そりゃあ、後ろからの方が強敵だからだって。」
「う〜ん。でもコツは解ってきたから負けないよ。」
「ははは、梨華ちゃんには負けないよ。」

二人はもう現場には何の関心も示さずに、
この薄暗い森の中を再び歩き始めた。


98 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/02(月) 07:36
age

99 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/02(月) 23:46
あっ あっ… あぁ… 何で? どうして?

市井紗耶香は一瞬にしてかけがえの無い友人を
二人失った悲しみもさることながら、
この現実を認識できずに、ただ混乱していた。
無意識に口を抑えた両手の隙間から、
呼吸困難に近い嗚咽が低く静かに漏れていた。

穏やかな風が風が髪をかき乱し、ようやく落ち着いてきた頃に、
ポロリと大粒の涙が一つ紗耶香の頬を伝い落ちた。
理不尽さへの憤り、悲しさ、何も出来なかったことの悔しさ…
四方の空間の余裕が、何処までも続く灰色の空が、
一面の海原が、今の紗耶香には残酷なほど広大だった。

何度も、何度も深呼吸を繰り返した後に、
やがて紗耶香は、滑るように斜面を降り始めた。


100 名前:名無し読者 投稿日:2001/04/03(火) 07:02
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

101 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/04(水) 00:59
「ねえ、裕ちゃん… 後藤…」
「ん… うん…」

立ち止まった保田圭の呼びかけに、
中澤裕子は振り向いて、何か言いかけて、言葉にならなかった。
勢いで乱れた髪が裕子の頬を乱暴に撫でていった。

こう、改めてみてみると、何て他人なのだろう。
確かに何年も一緒にやってきたけれど、
正直言って、今の裕子には保田の気持ちが全く解らなかった。
無論若干の理性が邪魔をして口には出さなかったが、本音で言えば、
放っておけば良いのに。何て貴方は底抜けなお人好しなの?
と言う気持ちで一杯だった。

「ねえ、裕ちゃん。やっぱ、ここはやばいよ…
 ゴメン。やっぱり、ちょっと後藤の様子を見てくるね。
 連れて来るから、先に行ってて。」

2、3歩後ずさりした後に少し遠慮するように躊躇ってから
踵を返してもと来た道を走っていった
最後まで実直に見える表情を崩さなかった保田の声が、
裕子の中で虚ろに反響していた。

裕子は、安倍なつみと飯田圭織に見られないように
小さく一つ溜息をついた。


102 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/04(水) 00:59
立ち止まって、片足ずつ脚を宙でブラブラと揺さぶった後に、
後藤真希は、このあからさまに登る事を拒否している
切り立った壁を見ながら、ウンザリした様子で首を振った。

期待していたように壁際は植物もあまり茂ってはおらず、
それなりに歩き易かった。
しかし、期待していたようには壁は途切れることを知らず、
どこまで歩いても真希の横にそびえたち続けていた。

壁ではない方には笹主体の藪が生い茂り、
どう見ても樹木を登って壁を越える訳には行かないようだった。
むしろ、それを防ぐ為に人為的に
壁に近い植物を伐採した名残であると考える方が自然だと思われた。

それでも真希は歩きつづけた。
理屈で理解している訳ではない。
ただ、何となく中央?に向かうのはヤバイと勘が告げていたのだ。
考えるまでも無い。今までの人生において真希の勘は、
本人の期待を裏切る事無く正解を予言し続けてきたのだ…


103 名前:名無し読者 投稿日:2001/04/04(水) 07:27
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

104 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/04(水) 23:47
あげ!

105 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/05(木) 07:56
さげ!

106 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/05(木) 22:47
あげ!

107 名前:ななしちび 投稿日:2001/04/05(木) 22:50
結局、鷹に潮吹かされるんだよ。
健康な女は。モ娘。しかり。   以上。

108 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/06(金) 07:56
ハァ?

109 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/07(土) 00:45
あげげ

110 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/08(日) 01:32
保全君

111 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/08(日) 23:48
(あんなヤツ等と群れてられへんわ・・・
 大体、辻のヤツどうして、ああ無邪気なんだろう。)

加護亜依は、同じ台詞を何度も呟きながら、
一人森の中を歩いていた。
久しぶりに顔を合わせたというのに、
以前と同じ様に、むしろ以前より一層、
胸の中のモヤモヤが不快感を醸し出していた。

亜依は気の向くままにブラブラと歩きまわった後に、
僅かに開けた草地に出るとその歩みを止めた。
少し湿り気を帯びた緩やかな風が、
ヘルメットからこぼれている長い髪を揺らした。
邪魔そうにヘルメット付の頭を軽く振ると、
腰のホルスターの銃を抜いた。

両手を使って、じっくりと銃口からグリップ、安全装置に至るまで
ソレを検分する。

(・・・なるほどね。 「見た目」と同じの様だ。)


112 名前:名無し読者 投稿日:2001/04/09(月) 07:21
娘。小説総合スレッドの方であげさせていただきます。

113 名前: 投稿日:2001/04/09(月) 19:50


114 名前:名募中。 投稿日:2001/04/10(火) 00:21
あげあげ!

115 名前:_ 投稿日:2001/04/10(火) 07:57
tori

116 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/11(水) 00:32


117 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/12(木) 00:35
ge

118 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/13(金) 00:45
hozen

119 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/14(土) 00:52
まあ、毎レースおかまほられてるってのは胡散臭いね。
別にラルフがホモだからということじゃなくて
石橋勢から見ると予想もつかないぐらい早い段階で
ブレーキしてんでないだろうか。


120 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/14(土) 01:40
あげ〜

121 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/15(日) 03:03
モントーヤヲタって、モント〜ヤと同じでキモイね(藁
こいつのIP見つけた
210.229.72.29....モントーヤヲタって、モント〜ヤと同じでキモイね(藁
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122 名前: 投稿日:2001/04/15(日) 19:18


123 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/15(日) 23:21
おちんちん

124 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/15(日) 23:22
今日、R・シューマッハに何かが起こる・・・

125 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/15(日) 23:26
F1サンマリノGP決勝
フジテレビ圭 23:45〜

126 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/15(日) 23:28
モントーヤヲタって、モント〜ヤと同じでキモイね(藁
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127 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/15(日) 23:45
もうすぐ

128 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/15(日) 23:58
アロンソ

129 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:16
と、亜依は銃口を少し先の古木に向けた。
慎重に狙いを定め若干汗ばんだその人差し指に力を込める。
次の瞬間、光の糸が一直線に伸びていった。

(…まあ、70点ってところやな。)

静寂を打ち破った銃弾は狙った洞の20cm程上を破壊していた。
軽やかな足取りで幹の傍まで移動した亜依は、
丹念に、たった今破壊した部位を調べ始めた。

(…それなり …と言うか十分な威力がある訳だ。
 傷痕も「見た目」通りや。
 …くそっ、それにしても、このヘルメットけったくそ悪いで…
 …何かが …何か … あっ痛っう!)

突然、亜依の右中指に焼ける様な痛みが走った。
無理もない。見ての通り銃痕の逆立った部分が
指の腹に突き立っているのだ。
脈打つような痛みが続き、
生暖かいものが盛大に体外にあふれだすのが感じられた。

亜依はソレを見てようやく、
どこかホッとしたような、皮肉っぽい笑みを浮かべた。

(…ははは。ソレは画面に映らへんのかい。)


130 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:17
お前ら、いまF1やってるぞ。

131 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:19
じつはモントヤが・・・

132 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:21
モンレーブ

133 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:23
ライコネンリタイア

134 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:24
バナナで釘が打てます。。。

135 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:27
ラルフじゃミハエルの前は走れないだろ?ラルフじゃミハエルの前は走れないだろ?
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136 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:28
シューマッハ戦線離脱

137 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 00:31
シューマッハリタイア

138 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 01:57
市井紗耶香は、その白い手足が擦り傷だらけになるのにも一切構わずに
文字通り滑るように岩山を降りた。

最後には勢い余って、泥濘に尻餅をついてしまったけれども、
一瞬の遅滞も無く直ぐに腰を上げ、
湿った森の中を、その惨劇の場所へと全力で走った。

途中2度ほど盛大に転倒したが、
そのことも、泥に塗れて汚れたことも、謎の二人への恐怖も、
全く気にならなかった。

泥人形のような状態で、その現場に到着した時に、
謎の二人の姿は何処にも見当たらなかった。
ただポツンと取り残されていた石黒と福田が、
寒々しい風に晒されていた。
医学の知識がある訳ではない紗耶香にも、
明らかに二人の生命が途切れていることが診てとれた。


139 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/16(月) 01:57
二人の人生の不条理な結末が納得いかなかった。
あのヘルメットの奴等は、まるでゲームでも楽しむかのように、
一方的に、極めて事務的に攻撃したのだ。

(誰に、何の権利があって、何で、明日香と彩の…)

紗耶香の頭の中で、思考がグルグルと無限循環していた。
それは厳しい問いだったが、
変え様の無い既に結果の出ている現実の前では、
あまりにも無力で、結論を出すことは到底不可能だと
自覚することさえ難しかった。

二人の亡骸を木陰に移動させ、
その姿勢と服装を整え、瞼を閉ざしてやってから、
紗耶香は、その傍に座り込んだ。
髪から滴り落ちたものだったのだろうか、
少し泥の混じった雫が、ゆっくりと森の大地に落ちた。


140 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/17(火) 01:33
あげ

141 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/18(水) 00:46
hoze


142 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/18(水) 02:27
裏2chねるにも来てね
画像中心だけど、エロっぽいのもあります

見方は
1.書き込みの名前の欄に http://fusianasan.2ch.net/ と入れる。(裏ドメイン名)
2.E-mail欄に、小学生なら low 中学生は middle 高校生は hight と入れる。(年齢別の画像専用だそうで

3.本文にIDとパスワードの guest guest を入れて、書込みボタンを押します。
4.タイトルが「ようこそ 裏2ちゃんねるへ(笑)」に変わればばOK
5.サーバーが重いと2chに戻ってくるけど、くじけずに何度も挑戦。
  うまく行くと、目的のページにつながります。
6.家庭の電話回線よりも、企業や学校の専用回線からの方がサーバートラフィックの
  都合上つながる確立が高いです。

 (注意!)全て半角で入れること!!
       23:00〜03:00の間はつながり難いです!何度もトライ!
       http://fusianasan.2ch.net/←は、裏ドメインの為「直リン」で飛んでも
       「鯖が見つかりません」になります。入り口は「表2ch」のCGIだけです。

143 名前:名無し読者 投稿日:2001/04/18(水) 07:04
モーニング娘。板名作集の方であげさせていただきます。

144 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/19(木) 00:43
あ・げ

145 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/19(木) 23:51
あげ=

146 名前:明日香に捧ぐ 投稿日:2001/04/20(金) 00:03
ありがとう何度でも歩き続けよう
一番大切な君のために

まだ人生の意味もわからず
迷ってばかりいるけれど
君と生きていることがすべてなんだ

ありがとう何度でも歩き続けよう
本当の答えを見つけるまで
ありがとうここから歩き始めよう
一番大切な友のために・・・

147 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/21(土) 00:58
げあ

148 名前: 投稿日:2001/04/22(日) 01:27


149 名前: 投稿日:2001/04/22(日) 02:20


150 名前:名無し募集中。。。 投稿日:2001/04/22(日) 03:15
この辺りでは、その特性上殆ど無風であったが、
それでも時折巻き込むように吹き降ろす風が、
保田圭の頬を緩やかに撫でる事が在った。

たくっ、世話が焼けるなぁ・・・
何で私がこんな探偵みたいな真似をしないといけないのよ・・・

圭が後藤の跡を追うのは予想以上に容易であった。
建物脇の藪がこれでもかと言わんばかりに踏み倒され、
そこに侵入者があったことを雄弁に物語っていたのだ。

その慎重な進路の取り方、
几帳面に一人余裕を持って通れる程度に折り倒された雑木、
大胆なんだか繊細なんだか分からなさ加減が、
圭に後藤真希を確信させた。

凄く度胸があって、殆ど何でもこなせる割には、
酷くナイーブな面があり、何処か世話を焼かずにはいられない・・・
付き合いも長く圭自身そんな後藤を
ある程度理解していると思っていたし、
後藤の方も何かにつけて、ことある時は圭を頼ってくれていた。

もう一人の大切な友人とは別の意味で、
結局のところそれは大切な後輩という感覚であったが、
何だかんだ言っても、圭にとって後藤はかけがえのない人だった。


151 名前:名無し読者 投稿日:2001/04/22(日) 07:03
モーニング娘。板名作集の方であげさせていただきます。

152 名前:http://fusianasan.2ch.net/  投稿日:2001/11/28(水) 20:47
hight

153 名前:http://fusianasan.2ch.net/ 投稿日:2001/12/02(日) 14:42
guest guest

名前: E-mail(省略可)

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