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【小説】ウルトラマンムース

1 名前:名無し募集中。。。 投稿日:02/06/09 22:32 ID:NSFSuzRv
小説です

9 名前:ウルトラマンムース公式テーマソング 投稿日:02/06/10 19:45 ID:2JgZ3Nms
『ウルトラマンムース・お客呼び込み大作戦!!』 

いつかは私もウルトラマン! 小さい頃の夢
手に入るものは何でも手に入った 男 車 麻薬
あとはあの巨大な体 あの奇声

レポート用紙を買いに言ってB5しかなかったとき
文房具屋のババアを本気で殴った
そのパンチ力を買われて私は今じゃウルトラマン

レッツゴー!レッツファイト!
関東甲信越地区限定ヒーローウルトラマンムース!


10 名前: 投稿日:02/06/10 19:46 ID:2JgZ3Nms
ここはとある街のとある高等学校。
今日は土曜日で授業が早く終わるため生徒は全員浮き足立って授業を受けていた。
2時間目終了のチャイムがなる。
「終わった・・・」
そう言って教科書とノートをごみ箱に捨てるのは吉澤ひとみだ。
「コラコラ。吉澤ちゃん、また教科書ごみ箱に捨てて」
呆れ顔でごみ箱に手を突っ込むのは吉澤の親友石川梨華。
「あ!梨華ちゃんがごみ箱にて入れてる!それはある意味痴漢でしょう」
「よっすぃーまたそうやって私を・・・」
石川の顔が少し歪む。
「ごめん。私が悪かった・・・」
「じゃあ指詰めて・・・」
「え?」

一方その頃小島自然公園では・・・
「おいおいおいおいおい」
「足りねえじゃねえかよ、おい」
「勘弁してよ。これじゃウチ破産だよ」
3人の強面の小学生が一人の気弱そうな中年男性を取り巻いている。
見る限りは中年男性は中肉中背だ。
「おいテメエいい加減にもってこいよ!」
「あと7万足りねえんだよ!7万よお!」
「ボートが買えねえだろ。ボートがあ!!」
突然少年Aがクヌギの木を蹴飛ばす。隣りのイチョウの木が音を立てて倒れた。
「チッ!!今日は植物の神様のご機嫌がよろしくねえから許してやるよ!!
「テメエ今度こそもってこいよ!!」
「持ってこなかったらバットの硬い方で殴打するからな!」
そう言って3人は上空に吸い込まれていった。
「・・・あ・・・あれは・・・UFOだ」
中年男性は失禁どころが大腸が出てきてしまっていた。


11 名前: 投稿日:02/06/10 19:47 ID:2JgZ3Nms
「終わった〜!!」
石川が席を立って吉澤のところに近づく。
「かえろっか」
「梨華ちゃん。今日いい天気だね」
吉澤が窓の外を遠い目で見ている。
「うんそうだね」
「校庭カラオケやろうか?」
「え?!ほ・・本気でいってんの?」

『校庭カラオケとは・・・』
校庭のど真ん中(校庭中心部決定委員会による)で大声で歌い何人の人間から冷たい視線を頂戴できるかを競う
ブラックスポーツの一つ。基本は1対1のタイマンだが曜日によって飴配りの少女を用意してもよい。

「やろうよ」
「う〜ん・・・」
眉間に皺を2万本寄せて考える石川。背中にはシールが4枚貼られている。
「わかったよ。どうせ家に帰っても暇だしさ」
「じゃあ、今日は飴配りの少女を各自用意しようよ」
「うん。じゃあ、探してくるね」
「じゃあね。私も行ってくるよ」
そういうと二人は西と東へ歩き出した。
一方その頃小島印刷事務所では・・・
「君いい加減にしてくれたまえよ!!」
先ほどの中年男性がカリアゲノッポに怒鳴られていた。
「とっくに納期は過ぎているんだよ!7年だよ7年!いったいいつになったらお宅の商品が届くのかね!」
「すいめせん。私の方からも・・・」
「もういい!君の話は聞きたくない!」
「どうかウチとの契約は・・・」
「うるさい消えろ!!私の前に二度と姿をあらわすな!この豚!!!」
カリアゲノッポ(ルーコラ添え)は右上腕骨を露出させて会議室の方へ消えていった。


12 名前: 投稿日:02/06/10 19:48 ID:2JgZ3Nms
中年男性は肩を落としビルを出た。
「どうせ私なんか・・・」
呟きながらいつもの自然公園へと向かう。この公園で鳩と戯れること。むしろ鳩とセックスをすることが
この男の唯一の楽しみだった。
と、公園に差し掛かる曲がり角を曲がろうとしたその時。
「やあ。中年男性」
「・・・・あなたは?」
見慣れない男が声を掛けてきたので少し動揺しながらも中年男性は答えた。
「いるぜ。あいつら」
「あいつら?」
「そうさ。いつもあんたから金を取るあの小学生3人さ」
小学生の『しょ』という字を考えただけで足が震えた。この日関東で震度4の直下型地震が起きた。
「いつまで経ってもあいつ等の言いなりになって金を払いつづけてていいのかい?」
「そんな・・・」
「だろ?仕返ししてやろうぜ。あいつらによ」
「仕返し?・・・でもどうすればそんなこと」
「簡単なことさ・・・素直に俺のいうことを聞いていればな」
「いうこと?」

「う〜ん。誰にしようかな・・・。知ってる人に頼むのも面倒くさいしな・・・」
吉澤は廊下をムーンウォークしながら考えていた。
「やっぱり教師かな。体育教師の鬼田嶋が一番無難か」
一人納得した吉澤は体育館に走る。


13 名前: 投稿日:02/06/10 19:49 ID:V+GnzGZL
ドドドドドドドドドドドド

急に地面が揺れ吉澤のバランスが崩れた。
「ウワアッ!」
縺れた足にさらに空き缶が転がってきて思い切り滑ってしまう。
「いてええええ!救急車呼んでくれえ!」
吉澤が叫ぶ。
周りには誰もいないため返事はなかった。
急に空しくなった吉澤は立ち上がり尻についた砂埃を払った。
ついでに昨日まで借りていたビデオの延滞料金も払った。
「なんだよ・・・この直下型の地震は」
そういいながら校庭の方を見る。
「あ・・・・・」
そこには何か見慣れない超巨大ビブラホンがすごい雄叫びで猛り狂っていた。
巨大ビブラホンは小島公園の付近で暴れている。
「どうしようさっき梨華ちゃんあっちの方に行ってたよ」
石川の存在が心配になった吉澤は飴配りの少女探しを放り投げて学校を出た。
全速力で小島自然公園に向かう。
その吉澤を抜くスピードで誰かが横をすり抜けた。
「だれ!?」
「おっす!よっすぃー!」
「あれ!矢口さんじゃないですか」
その俊足の持ち主は『怪獣を倒そうと努力する会』(もう面倒くさいからKTDKにするね)の副会長である矢口真里だった。
「やっとこの会が活動できる日がきたよ」
キン消しサイズの矢口が口を開けずに言った。
「安倍さんは?」
「もう先に行ってる。今まで貯めに貯めてきた秘密武器を使うんだって」
「たいへんだ。向こうには梨華ちゃんもいるんです。安倍さんの作った気持ちの悪い武器じゃ梨華ちゃんも巻き添え食って死んじゃうかも!」
「確かにね。急いだ方が良さそうね」
「わかりました!!」

この会話の平均所要時間0.003秒



14 名前: 投稿日:02/06/10 19:49 ID:V+GnzGZL
小島自然公園

「はぁ・・・はぁ・・・」
石川は先ほどの突然の地震の衝撃で腕に怪我をしていた。
息を切らし怪獣から離れる石川。フラフラの状態で走っていたため小さな枝に躓いてしまった。
「キャァ!」
ドスッ。
何かにぶつかってしまった。
「すいません。すいません」
必死に謝る石川。しかし本当はたっぷりと仕返しがして欲しかった。石川はハードMなのだ!
「いいべ。その代わりちょっと手伝って欲しいんだけどな」
「え?あ、安倍さん。KTDKの会長さんじゃ○#%$▲☆」
「なに言ってるかわからねえよ」
「で、なんですか?手伝うって」
「今からこの銃であの怪獣を倒すから、怪獣の気を引く為に囮になってくれない?」
「・・い・・・嫌ですよ!何で怪我してる私が囮なんて・・・」
「頼む!!じゃないと私手首切って自殺・・・」
「ああああ!分かりました。やらせてください。」
石川は仕方なく安倍の頼みを聞く。
「・・・じゃあ、行きますよ」
「たのむべ」
石川の肩を軽く叩く安倍
「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
石川は自分を捨て恥じらいを捨て怪獣に向かって走り出した。
その時!
「梨華ちゃん!あぶなああい!」
「よっっすぃー!!」
吉澤の叫びに気を取られた石川は怪獣から目線を外してしまった。
怪獣は機会を見失うことなく石川に的を絞る。怪獣が大きく1鳴きすると鼻から4分音符が飛び出してきた。
勢いよく石川へ音符がとんでいく。
轟音とともに爆発が起きる。
「きゃあああ!」「いてええええ!救急車呼んでくれ!」
二人を巻き込む大きな爆発。
「吉澤ちゃん!石川!!」
矢口の声は二人に届いているのか!!

15 名前: 投稿日:02/06/10 19:50 ID:V+GnzGZL
『よっすぃー・・・』
『梨華ちゃん・・・』
『どうしよう・・・うちら死んじゃったのかな・・・』
『よっすぃー・・・怖いよー』
『梨華ちゃあん、私も怖いよぉ〜』
『怖いことはないわ。お二人さん』
『え?誰?』
『私はウルトラマンチブサ。あなたたちの命を預かったものよ』
『私・・・達の?』
『ええ。でもあなた達だけじゃない。横山やすしや三木のり平の命もよ』
『そんなウルトラマンチブサが私たちになんの用ですか?』
『よっすぃー。きっとあれだよ。あの宗教とかのさ。勧誘だよ』
『そこの石川、黙りなさい。では用件を言いましょう。あなた達は選ばれた人間なのです。この地球を襲う怪獣たちを倒す選ばれた人間の一人なのです』
『選ばれた人間?何を言っているのかまったく分からないわ。ねえよっすぃー』
『要するに私たちはもう死んでるけど怪獣を倒すためにもう一度生き返って戦いなさいってことですか?』
『まあ直訳するとね』
『・・・・・分かりました。梨華ちゃんもいいでしょ?』
『よっすぃーがそう言うなら・・・』
『それじゃあ、今から二人にウルトラパワーを授けるわ』
・・・・・・・・・
『これで今日からあなたたちはウルトラマンムースとして生まれ変わるのよ』
『ウルトラマンムース・・・なんかネーミングセンスねえなー』
『変身するときはこの2つのムースポッキーをクロスさせるのよ。ビターとホワイトね』
『ありがとうチブサ。じゃあ、元の地球へ戻してください』

16 名前:  投稿日:02/06/10 19:50 ID:0PP/ZaJW
(゚听)イラネ。


17 名前: 投稿日:02/06/10 19:50 ID:V+GnzGZL
「チェーンジムース!!!」


爆風が閃光に変わった。
矢口達は覆っていた顔を閃光の方に向ける。
そこには怪獣とはまたちがう銀色の体に赤い模様のついた巨大な人が立っていた。
目は楕円で黄色く光っている。胸にはライトのようなものもあった。拳から肘にかけて
左右違う手袋のようなものをつけている。右が黒で左が白い。
「なにあれ・・・」
矢口はぽかんと口を開けている。安倍に至っては口から伝書鳩が飛び立っていた。
巨人は怪獣と向かい合うと体制を低くし構えた。
怪獣ビブラホンは巨人に向かって音符を吐き出す。
6個中3個をひらりとかわし残り三個を晩のおかずにした巨人は反撃に怪獣にチョップを食らわせる。
怪獣はうめき声を上げその場にうずくまった。
追い討ちを掛けるかのように飛び蹴りを放つ。怪獣の背中に見事に当たる。
怪獣はついに寝そべり仰向けになってもがいていた。
巨人はとどめの一発を繰り出すため一歩後ろに引いた。
その時である。怪獣が横にすべるように転がり、同時に音符を吐き出した。
これは巨人の左頬に直撃。頬を抑える巨人。
しかしその痛みを振り切った巨人は怪獣に必要以上にけりを入れた。怪獣が将来PTSDにかからんばかりに蹴りつづけた。
裁判沙汰になる一歩手前で巨人は怪獣から一歩遠のいた。
胸の前で両腕を交差させる。
操作部分から黒と白の入り混じったような光線が出た。
光線は怪獣の胸を打ち破り絶命させた。
巨人は動かなくなった怪獣をまた思い出したかのように蹴り始めた。巨人は粘着質だった。
2時間の末巨人は怪獣・・・っていうかもうただの肉片を持ち上げ空へと消えていった。


18 名前:名無し募集中。。。 投稿日:02/06/10 19:51 ID:+3A8oFbq
>>16
(゚听)ダヨネ。

19 名前:sa 投稿日:02/06/10 19:51 ID:rHk6qXe4
「おーい!!」
吉澤が気を失ったままの石川をつれて公衆便所からでてきた。
「何やってたの!?」
矢口が心配そうに聞く。
「いや、爆発に巻き込まれてからのことはよく覚えてないんすよ」
「そか・・・。でも無事でよかった」
「そうだよ。石川ちゃんも死んじゃってなくてよかったよ」
なんかわからない物体をケースにしまいながら安倍が笑った。それが不細工だった。
「安倍さんもうやめてくださいよ。梨華ちゃんをとりに使うなんて」
「そうだよ。いくらなっちでもそれはちょっと・・・」
「あ・・・そういえば矢口さん。怪獣は?」
「うん。巨人が来て助けてくれたよ。うちらを」
「へえー。巨人かー」
吉澤は訳知り顔でニヤついた。こういう女性が一番嫌いだ。
「何だよその笑顔」
「巨人じゃないですよあれ」
「は?じゃあ何よ」
「・・・・・・ウルトラマンムースです」


20 名前:完全なるCD化が予想されれるエンディングテーマ 投稿日:02/06/10 19:52 ID:rHk6qXe4
『普通のポッキーとかも食べます』

毎日お勤めご苦労様です!日本のお父さん!
最近材木が喋るなんて言ってた近所のおじいちゃん
昨日屋台に放火してましたね。完全にイってしまったのですね
でもそんなあなたを見ていると勇気が湧くよ

普通のポッキーとかも食べます
そんな贅沢ばっかりしてられないから
ボスニアヘルツェゴビナの子供たちの写真とか地理の時間に見せられて
給食食べ難くなったのを覚えていますか?

ありがとう 今日もありがとう ウルトラマンムース
僕の家は河川敷の下さ いつでも遊びに着てねムース!



名前: E-mail(省略可)

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