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【小説】ウルトラマンムース

1 名前:名無し募集中。。。 投稿日:02/06/09 22:32 ID:NSFSuzRv
小説です

25 名前: 投稿日:02/06/11 20:18 ID:0vGWeUgA
ここは志田達が通う都立小島高校。3平方kmという中途半端な広さでそれをヘクタールに直すとNASAのスーパーコンピューターでもお手上げなのだ!
今日も学生を装った百選練磨の武闘派ヤクザ達が集まる。
「おはよー」
「おはようございます」
「伊賀の影丸」
生徒(ヤクザ)達の活気のある声が飛び交う。
時刻はすでにA.M8:30を回ろうとしていた。
「遅刻だ!送れちまうぜ!」
「志田ちゃん、早く」
校舎から7.2km離れたローソンで叫ぶのは御馴染みウルトラマンムース二人だ。むしろここまで離れているともう半分開き直っていた。
志田は毎朝の日課である大静脈にトマトジュース(カゴメ)を流し込む作業を行っていた。村人はこれを『モツァレラ』と呼んで恐れていた。
志田達は今日の昼食に当たる『優しさ盛り合わせカツレツ』を6つ持ってレジに鉄腕DASHした。
「6000円になります」
「5、560円足りん」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・裏来い」
「はい」
志田達は素敵にハモった。

26 名前: 投稿日:02/06/11 20:19 ID:0vGWeUgA
学校ではすでに一時間目の国語が始まっていた。

2時間後志田達は校舎から3.1km離れたジャニーズ事務所にいた。
「危なかったねー」
「ホント、あれは危なかった」
二人の額には汗だか石狩汁だかわかんないような液体が数的付着していた。
7.2km地点のローソン(ジョアンヌ通り西口店)は焼け野原だった。この光景を見て後にCoccoが作った作品が『焼け野が原』だ。
志田達はウルトラマンに変身していた。そして今一度学校に足を向けるのだ。
コジ高ではようやく4時間目が始まろうとしていた。
四時間目は数学でしかも昼食前なので生徒全員が寝ていた。
中には意味なく写経を始めるものもいた。

そのとき。

ガラガラガラ

突然ドアが開いた。そこには見慣れない包帯人間が二人、体中の包帯を血まみれにして立っていた。グルグルと巻かれた包帯は顔にまで至っていた。
というか、鼻しか露出していなかった。
「あ、な〜るほどね」
生徒全員が納得した。
中には意味なく写経を始めるものもいた。

包帯をグルグル巻きにした志田・石川を目撃した教師たちは皆錯乱した。
ハイハイで帰宅したのだ。(BGM:中尾ミエ『可愛いベイビー』)

27 名前: 投稿日:02/06/11 20:22 ID:0vGWeUgA
午後九時―――
街はネオンに彩られ昼とはまた違う大人の顔を覗かせていた。
歩行者天国の時間帯が終わっているというのに芸を続ける道化者のピエロ(痴呆症)たちがトラック野郎の逆鱗に触れるのもこの時間だ。
まさにブラックサーズデイ!!!ブラックメイヨネーズ!!!

場所は変わって五反田。
ここは上野動物園がえりアメ横でナイスジーンズを買っている家族たちが一瞬にして一家離散してしまうほどのジャックナイフシティだ。
そしてここ、ファッションヘルス「ニシヘヒガシへ」。
今日も迷えるラム小男(本名:和田逸男)が全裸で門を叩く。
「いらっしゃ〜い」
通された部屋の奥から鉄仮面が出てきた。
小男はその恐ろしき風貌に恐れおののき昨日NHK『アンニョンハシムニカハングル』で覚えた「西から昇ったお日様が」の韓国語の言い回しを全て忘れてしまった。
2時間ほど「パンツのゴムピョロヒョウロ」と錯乱気味に連呼した小男はようやくニシヘヒガシヘ・スペシャル割安コース『オロナミンC』を開始した。

「なんだい、このスネ毛は!!ニラじゃないか!!」
「喉が痛いとき首にねぎを巻く?お前はくたばりぞこないかい?」
「この豚!早くソテーされるがいいさ!両面コンガリね!!」

鉄仮面の必要以上の言葉攻め。
「ヒイィッ!!」
小男の顔は実にこぶ平似だった。

28 名前: 投稿日:02/06/11 20:23 ID:0vGWeUgA
―――――その頃志田は

「・・・・・・・・・」
もくもくとビデオの配線をていた。

「道を聞かれたからって素直に答えるんじゃないよこの精子!!」
「後の聖徳太子、後の聖徳太子っていつになったら聖徳太子になるんだい?!ええっ?!」
「あたしゃアンタみたいに使った綿棒を灰皿に捨てるようなデリカシー0%男だいっ嫌いなのさ!!!!」
「・・・・・・でも、そんなアンタ・・・・・・好きだよ」
アメとムチ!正にアメとムチ!
小男はもう限界だった。
「だああぁぁぁぁぁらあああぁぁぁぁ!!!!!」

ドリューバリモアアアアアアアアア!!!

一気にのぼりつめた小男の超人パワーが全てを包み込んだ。
小男は大男になり超男になりオシャレ超男になり室伏降治になり包茎チンコになった。
最終的には巨大ロリエになった。

志田の自宅。
「なんだこのケビン・スペイシーのような威圧感は・・・」
「志田ちゃやん。激・怖いよ」
テレクラにアクセスしかけた受話器を叩き置いた志田達は窓を大開にし、都会の灰色を見た。
「・・・・・・なんてこった」
石川は62回唱えた。

巨大ロリエはまったく漏れない為自由気ままに暴れていた。
『ニシヘヒガシヘ』はすでに破壊されていた。


29 名前: 投稿日:02/06/11 20:23 ID:0vGWeUgA
「畜生。畜生」
志田達はローラースケートをはき自分は光ゲンジの一員であるという自己暗示をかけながら走った。周りの目は冷たかった。
そのとき志田達を抜く勢いで走る野口が来た。どうやら野口も自分を光ゲンジだと勘違いしているようだ。
「今日も大変ですね」
「今日?・・・フフフこの先もよ・・・この先も永遠に・・・」
「野口さん・・・」
野口さんの背中小さいな・・・。バチカン市国のようだ。
石川は思った。
ていうか本当に小さい体だった。
「どうやら間に合ったようだよ・・・あれ?」
志田と石川はすでに姿を消していた。それはウルトラマンに変身するためだけではない。野口の体が臭かったのだ。簡単にいうとうんちだった。

「チェーンジムース!!」
ウルトラムースポッキーが光るとき志田・石川両名は体に溜まったウルトラパワーと上司への鬱憤を一気に開放させウルトラマンムースに変身するのだ!


30 名前: 投稿日:02/06/11 20:24 ID:IFFRwQIb
パンパラパンパンパンツヒョロ
軽快な出囃子に乗って登場したのはウルトラマンムース。期待の新人だ!
ロリエの卑劣極まりないチョップの嵐にムースはたじたじだ。頑張れ!負けるな!ウルトラマンムース(出戻り)!
しかしよく考えてくれ。ロリエには手などないのだ。チョップなんてありえないのだ。ムースは完全に思い込んでいた。ムースは分裂症だった!
パンチ!キック!ムースの毎度御馴染み軽犯罪丸出しの攻撃。しかし突然攻撃が止まる。
「イタタタタタタタタ」ムースは思わず日本語で言うてもうた。

※ムース知識豆
ムースの背中にはチャックがあり、最近それの調子が悪くよく引っかかっちゃうのだ。明日こそYKKに電話しようとしている。

それを見逃さないロリエ。すかさずロリエの必殺技『新山千春レイプ』を放った。この技を放つときのロリエは昼間のパパより男だった。
ムースは腹にもろにくらいもがき苦しむ。背中チャックも痛むようだ。
しかしそこは成人のムース。紳士的に暴力で落とし前をつける。
さすがM78星雲の梅宮辰夫だ!!
ラストは御馴染みトワイライティウム光線。
今日も地球と中国残留孤児の平和は守られた。

31 名前: 投稿日:02/06/11 20:26 ID:IFFRwQIb
「おーい!」
志田と石川が走ってくる。
「どこ言ってたの?二人とも」
野口が言う。
「ちょっとトイレに。あ、怪獣はどうしました?」
「ムースが倒してくれたよ。みてなかったの?」
「ええ。それより野口さん」
「なに?」
「香水変えれば?」
「うん」
二人の会話には女性の怖さが滲み出ていた。

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